噛み合わせに問題があるかもしれません

噛み合わせは大丈夫ですか?

歯の噛み合わせが身体に及ぼしている影響をご存知でしょうか。噛むという行為が、あまりに当たり前にしていること(当たり前になってしまっていること)のため、噛み合わせについてもなんとも思っていない方が大半かもしれません。

しかし、噛み合わせを侮ってはいけません。実は噛み合わせが悪いことで、頭痛や肩こりが起きたり、女性ならばストレスによるホルモンバランスの乱れにつながったりもするのです。

噛み合わせが悪くなる要因

噛み合わせの乱れには、いろいろな要因が考えられます。

先天性・後天性の顎の形状によるもの

遺伝による先天性の顎の形状のほか、現代の日本人は「よく噛んで食べる」食生活ではなくなってきていることで、顎の発達が不十分になるケースが増えています。顎が小さいと、歯が生えるスペースが不足することになるので、噛み合わせが乱れやすくなってしまうのです。

詰めものが合っていない

歯科治療後に違和感があったときは、詰めものや被せものが合っていない可能性が考えられます。些細な違和感は本人にしかわからないもの。少しでも「おかしいな」と感じた場合は、すぐに診てもらわないと後々思いもよらぬトラブルにつながることもあります。

痛みや噛みにくさによって噛み方が偏る

むし歯や歯周病を患うことで、噛んだときに痛みを感じる部分が出てくることがあります。すると、自然と偏った噛み方になってしまい、やがて噛み合わせの乱れにつながってしまいます。

癖・習慣

歯を食いしばる癖や歯ぎしりの癖のせいで噛み合わせが乱れることがあります。また、頬杖などの行為も顎に負担を与え、噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。

悪い噛み合わせが身体に与える影響

悪い噛み合わせは、具体的にはどのような影響を身体に与えるのでしょうか。以下でご紹介していきます。

むし歯

噛み合わせが悪いとブラッシングがしづらいため、磨き残しができやすくなります。結果、プラークが溜まりやすい状態が継続することになり、むし歯につながってしまうのです。

歯周病

噛み合わせが悪いことでそれぞれの歯にかかる負担のバランスが崩れ、血行循環障害などが起き、歯周ポケットの形成を促進してしまうことがあります。歯周ポケットができるとプラークや歯石がたまりやすくなり、歯周病になりやすくなってしまいます。

頭痛

頭痛の原因は多岐にわたりますが、その中のひとつとして「噛み合わせの乱れ」が挙げられます。継続して痛みが引かない場合は、一度当院までご相談ください。

肩こり

姿勢の悪さや目の疲れなどが主な肩こりの原因として考えられていますが、マッサージをしても改善されない場合は、噛み合わせの悪さが影響している可能性があります。

飲み込みづらい

飲み込みづらさは唾液の分泌量の減少や、のどの筋肉の緊張などによって起こっています。これらは噛み合わせの乱れが原因となっている可能性があります。

婦人科系の影響

噛み合わせの悪さを気にしている方はそれがストレスになってしまいます。特に女性の場合、ストレスが溜まることでホルモンバランスが崩れてしまうこともあります。噛み合わせの悪さが生理不順や酷い生理痛につながるケースもあるのです。

顎関節症

開口時の痛みや、開口時に顎からカクカクと音がするといった場合は、顎関節症を疑いましょう。顎関節症は噛み合わせの悪さが影響している可能性があります。

顎関節症について

顎関節症は、顎の関節や顎を動かすときに咀嚼筋に異常が発生して顎の痛みや口の開けづらさ、食べものの噛みにくさを感じてしまう病気で、噛み合わせとも密接にかかわっています。もし開口時に、痛みや口の開けづらさを感じて日常生活に支障が出るような場合は、一度当院までご相談ください。

治療方法紹介

当院で行っている顎関節症の治療をご紹介します。

スプリント療法

シリコン製のマウスピースを使った治療法で、中でも顎関節症の治療法としてはもっとも一般的です。スプリント療法により、顎関節を本来の位置に戻して、筋肉への負担を軽減することができます。1~2週間に1回の頻度で通院していただき、経過を観察します。

補綴治療

シリコン製のマウスピースを使った治療法で、中でも顎関節症の治療法としてはもっとも一般的です。スプリント療法により、顎関節を本来の位置に戻して、筋肉への負担を軽減することができます。1~2週間に1回の頻度で通院していただき、経過を観察します。

矯正治療

この治療は噛み合わせを改善するために行われます。歯並びや噛み合わせの悪さが原因で顎関節症を引き起こしていると判断される場合に行われます。

噛み合わせについてのお悩みがございましたら、狭山市の「いづみや歯科」(TEL:04-2957-1818)までお気軽にご相談ください